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時々R‐18w
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「…そう言えば…」
のんびりと、二人向き合って茶を啜る。
ふと、思い出したかのように、口を開いた松之助に、一太郎は小首を傾げて、先を促した。
「佐助さんって、時々可愛いですよね」
のんびりと。茶を啜りながら、何事が思い出したらしい、和やかな笑みが、零される。
「――――っ?」
唐突過ぎる言葉に、思わず、噎せた。
どこをどう取ったら、可愛いなんて言葉が出てくるのか。
問い質そうにも、咳が喉を塞いで叶わない。
「大丈夫ですか!?」
慌てたように、背をさすってくれる松之助に、心配そうに覗き込まれて。
ようやっと、一心地が着く。
「兄さんっ」
「はい?」
ぎゅっと、松之助の手を握りしめて。
言葉の真意を、問い質そうと勢い込む。
松之助は取られた手はそのままに。
相変わらず、心配そうに眉根を寄せたまま、空いた手で、一太郎の口の端を、拭ってくる。
「佐助が…好きなの?」
『可愛い』とは、そんな意味なんだろうか。
真逆、とは思うけれど。
僅かな不安が滲む声音で問い掛ければ、松之助がきょとんと、目を見開いた。
「佐助さんですか?」
「うん」
「好きですよ」
「――――っ」
微笑いながら、告げられた言葉に、目眩がする。
ふうらり、縋り着くように、目の前の松之助の胸に、倒れ込む。
「一太郎っ?」
「私よりも?」
「え…?」
驚いたように、抱き留める松之助には構わずに、じっと、その眼を見上げる。
「私よりも、佐助が好き?」
「…え…?あ、…違…っ」
ようやっと、一太郎の質問の意図を理解したのか、松之助が慌てたように、首を振る。
「何が、違うの?」
「佐助さんは、同じ仕事仲間で…一太郎は…」
「私は?」
困った様に眉尻を下げる松之助の手を引いて、続きを促す。
「…い、一太郎は…義弟だし、誰より大事、だよ…」
「…義弟というだけ…?」
どうしても、声音に寂しさが滲む。
兄弟に抱くそれよりも、もっと深い想いを、己は抱いているのに。
「…そ、れは…」
言い淀む松之助の、目尻が赤い。
本当は、それだけで十分なのだけれど。
どうしても、松之助からの言葉を、聞きたいと思う。
「それは?」
一層、眉尻を下げる松之助の視線を、逃さぬように引き寄せる。
「――――っ」
不意に、殆どぶつかるように。
唇に触れた、柔らかな感触。
ほんの、一瞬だったけれど。
松之助からのそれに、驚いて顔を覗き込めば、耳まで真っ赤にして。
泣き出しそうな表情で、見つめてくる目と、ぶつかった。
「こんなの…一太郎にしか、しない…」
小さく、小さく。
零された言葉に、かっと、耳が熱くなる。
込み上げてくる愛しさのまま、きつくきつく抱きしめて。
「好き。兄さんが、一番好き」
綴るのは想い。
顔を見合わせれば、朱い頬のまま。
どちらとも無く、零れる照れ笑い。
きゅうと、抱き合う腕の中。
互いの体温が、ただ、愛しかった。
――――――
一松はやってらんないくらいらぶらぶか、ドン引くくらい一太郎さんが依存症かどっちかだと思う。
一太郎さん気付いてあげて。
屏風の中で約一名砂嚢作ってる人がいるから。
のんびりと、二人向き合って茶を啜る。
ふと、思い出したかのように、口を開いた松之助に、一太郎は小首を傾げて、先を促した。
「佐助さんって、時々可愛いですよね」
のんびりと。茶を啜りながら、何事が思い出したらしい、和やかな笑みが、零される。
「――――っ?」
唐突過ぎる言葉に、思わず、噎せた。
どこをどう取ったら、可愛いなんて言葉が出てくるのか。
問い質そうにも、咳が喉を塞いで叶わない。
「大丈夫ですか!?」
慌てたように、背をさすってくれる松之助に、心配そうに覗き込まれて。
ようやっと、一心地が着く。
「兄さんっ」
「はい?」
ぎゅっと、松之助の手を握りしめて。
言葉の真意を、問い質そうと勢い込む。
松之助は取られた手はそのままに。
相変わらず、心配そうに眉根を寄せたまま、空いた手で、一太郎の口の端を、拭ってくる。
「佐助が…好きなの?」
『可愛い』とは、そんな意味なんだろうか。
真逆、とは思うけれど。
僅かな不安が滲む声音で問い掛ければ、松之助がきょとんと、目を見開いた。
「佐助さんですか?」
「うん」
「好きですよ」
「――――っ」
微笑いながら、告げられた言葉に、目眩がする。
ふうらり、縋り着くように、目の前の松之助の胸に、倒れ込む。
「一太郎っ?」
「私よりも?」
「え…?」
驚いたように、抱き留める松之助には構わずに、じっと、その眼を見上げる。
「私よりも、佐助が好き?」
「…え…?あ、…違…っ」
ようやっと、一太郎の質問の意図を理解したのか、松之助が慌てたように、首を振る。
「何が、違うの?」
「佐助さんは、同じ仕事仲間で…一太郎は…」
「私は?」
困った様に眉尻を下げる松之助の手を引いて、続きを促す。
「…い、一太郎は…義弟だし、誰より大事、だよ…」
「…義弟というだけ…?」
どうしても、声音に寂しさが滲む。
兄弟に抱くそれよりも、もっと深い想いを、己は抱いているのに。
「…そ、れは…」
言い淀む松之助の、目尻が赤い。
本当は、それだけで十分なのだけれど。
どうしても、松之助からの言葉を、聞きたいと思う。
「それは?」
一層、眉尻を下げる松之助の視線を、逃さぬように引き寄せる。
「――――っ」
不意に、殆どぶつかるように。
唇に触れた、柔らかな感触。
ほんの、一瞬だったけれど。
松之助からのそれに、驚いて顔を覗き込めば、耳まで真っ赤にして。
泣き出しそうな表情で、見つめてくる目と、ぶつかった。
「こんなの…一太郎にしか、しない…」
小さく、小さく。
零された言葉に、かっと、耳が熱くなる。
込み上げてくる愛しさのまま、きつくきつく抱きしめて。
「好き。兄さんが、一番好き」
綴るのは想い。
顔を見合わせれば、朱い頬のまま。
どちらとも無く、零れる照れ笑い。
きゅうと、抱き合う腕の中。
互いの体温が、ただ、愛しかった。
――――――
一松はやってらんないくらいらぶらぶか、ドン引くくらい一太郎さんが依存症かどっちかだと思う。
一太郎さん気付いてあげて。
屏風の中で約一名砂嚢作ってる人がいるから。
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