日記 仁吉さんの駄目男日記 忍者ブログ
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 以前からずっと気になっていることが一つある。
 別段大したことがないと言えばそれまでなんだがね…。

「ねぇ佐助」
「…うん…?」

 おや。寝入り端だったか。

「いや…寝てたんなら良いよ」

 髪を梳いて、もう一度眠りへと導いてやれば、その手に手指を絡ませられて阻まれた。

「…気になるから言え」

 ってお前目が半分落ちかけてるじゃないか。
 笑ったらぐっと眉間に皺が寄る。
 なら言わせてもらおうかねぇ。

「何で事の最中、ああまで声を殺すんだい?」

 辛いだろうに、と続けたら、落ちかけていた目が勢い良く見開かれた。
 おや、眠気も飛んだかね。

「そ、そんな事どうだっていいだろうっ」

 あぁあぁが真っ赤だよ。
 笑ったら…拙いかねぇ?

「心配なんだよ」

 眉尻を下げて覗き込む。
 大抵これでいけるはずなんだが…。

「だ…っだって…」
「うん?」

 えらく小さな声で零すから、聞き逃さないように耳を寄せる。

「……は、ずかしい…し…」
「別に気にすること無いじゃあないか」

 髪を梳いてやりながらできるだけ、柔い声音で宥めるように言えば、まだ何かあるのか、佐助の視線が落ち着き無く揺れる。

「だって…それに…」

 子供の繰り言みたいだね。
 言ったら怒るだろうから言わないが。
 今笑ってもやっぱり拙いんだろうねぇ…。

「それに?」
「……っあ、浅ましい。とか…思われる…」

 誰に。
 …あたしに?

「思うかいそんなの!」

 つい、大きな声が出た。
 嗚呼もうなんて愛しいんだ馬鹿。
 あぁあぁ耳まで赤くなっちまって。

「だって…だって、お前いつも言ってるじゃあないか」
「あ?」

 間が抜けた声を出したら睨まれた。
 記憶を辿るがそんなこと言った覚えは無いよ。

「言い寄ってくる…」
「あぁ誰にでも股開く馬鹿女どもか」

 また睨まれた。
 何だってそんな睨むんだい。
 そんなことより。

「何かい?お前はあたしがそんな女どもとお前を同列に並べてるとでも?」

 声が低くなってるのが自分でもわかる。
 佐助が微かに身じろいだ。
 …眉間に皺が寄ってるのも分かった。

「…思っては、ない」
「当たり前だよ。誰より愛しい奴がすることは何だって何より愛しい」
「…………」

 俯く佐助の額に、己のそれをくっつける。

「聞きたいんだよ。お前の声が」

さっと、また佐助の頬に朱が走る。
覗き込めば、気恥ずかしそうに視線を逸らされる。
 …あのね。そういうのが煽るって言うんだよ。

「…ちょ…っ!何すんだっ!」
「何って…。証を立てた方が手っ取り早いだろ?」
「ふざけるなっ!さっき……っ」

嗚呼五月蝿い。
肩口を押し返そうとする手を絡めとって。
何か言いかけた舌も、絡めとってやった。




――――――――


えらく長くなった(゜д゜)
誰か上手な纏め方教えてくだしあ><

うちの佐助さんはあんまり声出さないんだけど、その理由について。
仁吉さんもっと早く理由聞けよつっかえねぇなぁって話。

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