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ふとした拍子に目覚めた時。
常夜灯が照らす薄闇の中、寝息を立てる傍らの体温が、ひどく愛しいと感じる。
ゆるく、手指を絡ませたまま。
無防備に眠る横顔に、知らず、笑みが零れる。
くいと、わざと、眠る意識を揺らすように、繋いだ手を、引く。

「ん……」

何度か、細かく睫毛が震えて。
ぼんやりと、焦点の定まらぬ双眸と、視線が絡む。

「い、ち…?」

意識はまだ、夢心地なのか。
ひどく危うい眼差しで、ただ、見つめるだけの松之助に、ちゅ、と、可愛らしい音を立てて落とす、触れるだけの口付け。
意識が繋がり切らない松之助は、ただ、不思議そうに瞬くだけ。
無防備すぎるその様に、思わず零すのは、ただただ、愛しいげな笑み。

「好きだよ」

囁くように告げれば、夢うつつの瞬きを繰り返す松之助の口元に、ふうわり、ひどく嬉しげな笑みが、乗る。
きゅうと、絡めたままの手指を、握り返して。
その、確かな体温に、安心しきったように、頬を寄せる。

「すき…」

零れるようにそう呟いて。
松之助は再び、眠りの中に、意識を落とす。
その、規則正しい寝息を聞きながら。
一太郎の口元に浮かぶのは、満足げな笑み。
常なら自意識が邪魔をするのか、決して自分からは口にしてくれぬ言葉も、夢と現をさ迷う今なら、簡単に本心を零してくれる。
その常とは違う、その無防備な仕草が愛しくて。
いつも、態と起こされていることを、松之助は知らない。







――――――――――

普通寝てるとこ起こされたらキレるよねって話www


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