日記 笛小ねた 忍者ブログ
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 はぁ、と、悴んだ手に、吐き掛けた息が、白く流れる。
 少し前から降り出した雪は、珍しく居座るつもりなのか。
 溶けることなく、降り積もる。
 同じぐらい前から、誰かと待ち合わせているらしい、目の前の少女の肩が、薄っすらと白く色づいていたから。 
 自分の肩にも、同じほど、降り積もっているんだろう。

「………」

 手の中のケータイを、弄びながら。
 思い出すのは、つい先ほどの、シゲの声。
 なんとなく、思い立って来てみたら。
 よほど驚いたのか、「すぐ行く」と言った、その声の後に。
 ケータイの向こうから響いたのは、何かに躓いたらしい派手な音と、悲鳴。
 マフラーに隠れた口元。
 つい、浮かぶのは、思い出し笑い。
 記録的な大寒波がどうのと、天気予報は言っていた。
 目の前の少女の耳は、痛々しいほど、赤くなっていて。
 痛いほどに冷えた、自分の耳も同じぐらいなんだろうと、思う。
 じんと、コンクリートの地面から伝わる寒さが、爪先を痺れさせる。
 こんな寒い中、待たせてるんだから。
 来たら何か、奢らせてやろう。
 
「早く来い馬鹿」

 呟く、マフラーに覆われたその口元。
 やはり笑みが、浮かんでいた。





――――

某高校サッカー準決勝を見て笛熱が滾った。
の割りにサッカー関係ねー(笑

森もあんな感じだったんでしょうねねねね^^^^

 
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