日記 守狐誕生秘話wその11 忍者ブログ
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 部屋に満ちる妖気が、心地良い。
 ただ、快楽を追いながら。 
 守狐は艶然と、微笑った。

「お前…」
 
 その白い肌に、指を這わせながら。
 そこに残された跡に、白沢は僅かに、片眉を引き上げた。

「ああ、そう言う趣味の御仁もいるんでねぇ…。白沢殿もそうなら、お応えしましょうか?」

 白沢の視線が、己の手首に落ちていることに気付いた守狐が、揶揄する様に、笑う。
 少年の名残を色濃く残す肢体は、細く骨身勝ちで、酷く危うい印象を、見る者に与えるから。
 嗜虐心を煽るのか、そこには痛々しい程の縄目の跡が、付いていて。
 白い肌には、際どい箇所にまで、火傷の跡が赤く残っていた。
 こんな子供相手に、随分な趣味の爺もいるものだと、内心、呆れ果てる。

「…お前は好みじゃあない」
 
 言われた言葉に、守狐が声を立てて笑う。
 
「随分酷いお言葉ですねぇ」

 囁くように、耳元で笑う。
 細く白い指先が、白沢自身に、絡みついて。
 ゆっくりと、自ら裡へと、沈め込む。
 
「ん……っ」

 少し、寄せられた眉根が、苦しげで。
 薄い唇が、微かに戦慄く。
 時折、堪えきれぬように漏らす声は、少年特有に、掠れていて。
 その背徳感が、一層、相手の熱を煽るのだろう。
 薄く開いた唇の、濡れた歯列の間から覗く赤い舌が、艶かしい。 
 不意に、視線が絡んだと思ったら。
 黄金色の眼が、艶然と微笑う。
 いっそ青白い程だった肌は、妖気を纏い、嬌羞に上気して。 
 その様は、なるほど確かに、齢千年の大妖も堕ちるだろうと、白沢は思う。
  
「何か…手伝ってやってもいいよ」

 大方の事情は、皮衣から聞いている。
 己には直接、関係の無いことだから。
 別段、どうでもよかったが、それでも、皮衣が心配そうに眉根を寄せて、俯く様は見ていて快いものではない。
 呟くように投げかければ、守狐は一瞬、意外そうに眼を見開いた。
 
「なら…」

 すいと、顔を寄せて。
 守狐の薄い唇が、白沢の首筋から頤を、なぞる。
 ざらりとした狐の舌が、肌を粟立たせた。

「最も惨い殺し方を…教えて下さいな」

 情欲に濡れた瞳が、微笑う。
 その奥底に潜むのは、憎悪の炎。
 嫌いではないと、白沢は内心、笑う。

「ああ、構わないよ」

 頷き、折れそうな程、細い腰を引き寄せる。
 どちらとも無い忍び笑いが、淫猥な部屋の空気に、響いていた。






―――――――


守さんクソビッチ時代。
この頃はまだ牛に対して一応敬意を持ってるっぽい。
しかし慣れるにつれて扱いが酷くなるwww

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