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「ちょいと仁吉」
夕食の後、膳を廊下に出していると、不意に一太郎に呼び止められた。
「どうしました?」
小首を傾げて振り空けると、眉間に皺を寄せる一太郎。
何か気に障ることでもあったか、また外へ出せとごねるのかと、仁吉は警戒しながらその正面に座りなおす。
隣に座る佐助も、どうしたのかと不安げに一太郎を見遣る。
「あのね仁吉。お前達の恋路に口出しする気は毛頭無いけれど…」
「ぼっちゃんっ?」
唐突な言葉に、血相を変えたのは隣の佐助。
けれど、仁吉は方眉を器用に上げただけで、続きを促す。
「兄さんを色恋のダシに使うのは止めとくれな」
「―っ」
溜息混じりに言われ、佐助は言葉を失ってしまったように、唇を戦慄かせた。
「松之助さんが何か…?」
仁吉の問いに、一太郎はゆるく横に首を振る。
「兄さんは何も気付いてないみたいだったけどね。『電話の佐助さんの声ってなんかちょっと掠れてて、色っぽいっていうか。…ドキッとしますよね』と、今日の授業のときに言われたんだけどね」
それだけで、一太郎には分かったらしい。
聡い子だと、仁吉は変なところで親心を出す。
が、
「冗談じゃない。佐助はあたしのもんですよ」
不機嫌そうな仁吉の言葉に、一太郎は苦笑する。
「誰もそんなことは言ってないよ。ただ、…兄さんは私のもんだからね」
最後の言葉は、念を押すように低められた。
つまり、色恋するのはかってだが、人のもんを使うんじゃないということだろう。
仁吉は苦笑して、頭を下げた。
「それは…失礼しました」
「まったくだよ」
溜息混じりに呟かれる。
冗談めいたそれに顔を上げれば、どちらとも無く笑みが零れた。
隣で、佐助が無言で席を立つ。
そのまま黙って部屋を出て行ってしまう。
見えなかったけれど、その表情は険しく強張っていただろう。
「機嫌を損ねたようだけど…」
「みたいですねぇ…」
心配げな一太郎の言葉に、仁吉はのんびりと返す。
さて、これからどうやって機嫌を取ろうかと考えながら、仁吉も腰を上げ、一太郎の部屋を後にした―。
すみませんごめんなさいもう終わります。
あ、現代のクセに若だんなの口調が古めかしいのは年寄り(酷)二人に育てられたからですwww
ブログにあげたのはギャラリィにあぷるにはあまりにもなネタだしww
こっちの方が絶対人目につかないかなとww(だったら仕舞っとけって話ですよね。すみません)
夕食の後、膳を廊下に出していると、不意に一太郎に呼び止められた。
「どうしました?」
小首を傾げて振り空けると、眉間に皺を寄せる一太郎。
何か気に障ることでもあったか、また外へ出せとごねるのかと、仁吉は警戒しながらその正面に座りなおす。
隣に座る佐助も、どうしたのかと不安げに一太郎を見遣る。
「あのね仁吉。お前達の恋路に口出しする気は毛頭無いけれど…」
「ぼっちゃんっ?」
唐突な言葉に、血相を変えたのは隣の佐助。
けれど、仁吉は方眉を器用に上げただけで、続きを促す。
「兄さんを色恋のダシに使うのは止めとくれな」
「―っ」
溜息混じりに言われ、佐助は言葉を失ってしまったように、唇を戦慄かせた。
「松之助さんが何か…?」
仁吉の問いに、一太郎はゆるく横に首を振る。
「兄さんは何も気付いてないみたいだったけどね。『電話の佐助さんの声ってなんかちょっと掠れてて、色っぽいっていうか。…ドキッとしますよね』と、今日の授業のときに言われたんだけどね」
それだけで、一太郎には分かったらしい。
聡い子だと、仁吉は変なところで親心を出す。
が、
「冗談じゃない。佐助はあたしのもんですよ」
不機嫌そうな仁吉の言葉に、一太郎は苦笑する。
「誰もそんなことは言ってないよ。ただ、…兄さんは私のもんだからね」
最後の言葉は、念を押すように低められた。
つまり、色恋するのはかってだが、人のもんを使うんじゃないということだろう。
仁吉は苦笑して、頭を下げた。
「それは…失礼しました」
「まったくだよ」
溜息混じりに呟かれる。
冗談めいたそれに顔を上げれば、どちらとも無く笑みが零れた。
隣で、佐助が無言で席を立つ。
そのまま黙って部屋を出て行ってしまう。
見えなかったけれど、その表情は険しく強張っていただろう。
「機嫌を損ねたようだけど…」
「みたいですねぇ…」
心配げな一太郎の言葉に、仁吉はのんびりと返す。
さて、これからどうやって機嫌を取ろうかと考えながら、仁吉も腰を上げ、一太郎の部屋を後にした―。
すみませんごめんなさいもう終わります。
あ、現代のクセに若だんなの口調が古めかしいのは年寄り(酷)二人に育てられたからですwww
ブログにあげたのはギャラリィにあぷるにはあまりにもなネタだしww
こっちの方が絶対人目につかないかなとww(だったら仕舞っとけって話ですよね。すみません)
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